2015年03月12日

スマホ勢の席巻に譲歩する部分と屈しない部分(パソコン派のウェブ管理者によるマークアップ、スタイル、CMS構築上の意識の使い分けの考察)

 あるユビキタス機器の寡占的な流行の勢いというのは、例えばバレンタインデー直前にデパートの店頭がどうしてもきらびやかなチョコレートだらけになる光景に似ていて、どこまでも人間(日本人)が自力で止められないものらしい。

 最近のスマートデバイス(スマートフォンやタブレット端末などの、画面が小さい最近の携帯型端末)偏重の風潮をあまり好きになれない、頑固で堅物なパソコン派の私が(パソコンでゆっくりじっくり閲覧されることを重視して)制作してきた自分のサイト(やブログ)についても、スマートデバイスからのご訪問がますます増えている。

※ アクセス解析データ書庫
http://iwasakijunichi.net/analysis/
(昨年の解析結果についても、いずれ「アクセス解析データ書庫」に掲載する予定。)

 とりわけ、パソコンからのご訪問者様とスマホ・タブレットからのご訪問者様との間で、リピート率(または新規訪問率)や滞在率(直帰率・離脱率)、閲覧時間の差がどんどん広がっている。後者のほうが、リピート率、一回のご訪問当たりの(サイトを離脱するまでの)閲覧ページ数・コンテンツ数、一回のご訪問当たりの閲覧時間の全てにおいて前者を著しく下回っているが、ご訪問者数については前者よりも圧倒的に多い。

(逆に、金銭的な事情のため、所持している端末が低価格のスマホだけで、高価で画面の大きなパソコンは所持していないのに、それでも私のサイトを小さな画面で長期に渡り真剣に読んで下さっているご訪問者様のことを私がどれほどありがたく思っているか、ということも言いたいわけである。)

 こういった現象自体は、私のサイトに限らず、ウェブ世界全般にとっても統計上の常識だし、今までにも下掲の【関連ブログ記事】などに書いてきたわけで、スマホよりもパソコンのほうを好むウェブサイト管理者が特に気になっている点だと思う。

 興味深いのが、スマホ向けのサイトをパソコンとスマホで閲覧する場合にも似た現象が起きていることである。つまり、スマホでスマホ向けサイトを閲覧する場合のリピート率、滞在率、閲覧時間は、パソコンでスマホ向けサイトを見る場合のそれらを下回っている。

 しかし、最近ますますその流れが激しくなっているようで、私のサイトも、常連の皆様でさえ、スマホでは閲覧できないコンテンツ(一部の動画など)を除いては、ほとんどパソコンではご覧にならないようになってきている。

 そういう事情もあり、私もここに来て方針をさらに見直し、今後はサイトのマークアップの組み方を「スマホ向け表示もできるパソコン閲覧用サイト」ではなく、どちらかというと「パソコン向け表示もできるスマホ閲覧用サイト」に切り替えていくことにした。

 最近では、満員電車の中での急用のメールなど、どうしてもスマホでなければならない場合だけでなく、自宅の中であっても、そばの机にパソコンがあるにもかかわらず、ベッド上でのスマホによるネットサーフィンを好む人のほうが多いようである。どうやら、スマホ愛好の流行は、必ずしも「時間やお金がないから」という理由にはよらないようで、「情報に対する意識の変化」が関係しているようである。

 そもそも、最新のパソコン向けWindows OSであるバージョン8.1とそのユーザーインターフェースが、パソコンのキーボードを打つことよりも液晶画面にタッチすることを重視した、パソコンのスマホ化を目的として設計されており、指先の美しい女性ならともかく、私のような指先が汗かきのパソコン派男にとっては、Windows OSを購入することの意味は、もはやセキュリティ対策以外にほとんど無いと感じられている。

「ソフトウェア(ソフト)」という呼び方も、Windowsではもはや「アプリ」に変更され、Microsoftのみならず、日本国内のパソコン事業者も好んでおらず、軒並みスマホ事業者側に合わせて「アプリ」という呼び方に変わってきている。

 これらの現象は、端末そのものの物理的形状と重量(大きさや持ち運びやすさ)が人間の日常行動や精神生活に密接に結びついていることを意味しているのだと思う。

 また、同じウェブサイトであっても、パソコンで閲覧した時とスマホで閲覧した時とで、サイト上の情報に対して人間の脳が異なった解釈を与えている(スマホで閲覧すると、重要な内容が重要でないように読めている)可能性があることを示していると思う。

「学生や子供のスマホ利用時間の長さ」が社会的に問題視されているが、逆に「子供がパソコンに向かって読書感想文などの宿題を入力」していたら、今や親は「流行にとらわれないウチの子はいい子だ」などと安心するに違いないのである。

 ある瞬間瞬間の一つ一つの言葉・文章やコンテンツをじっくり読まずに世の中の情報を通り過ぎる快感や、精神活動や人間関係の細切れ状態・断続性を好むユーザーが増加している現状と、スマホの物理的形状(小型化)と重量(軽量化)とがマッチして爆発的に普及した、ということだと思う。ある短い単位時間当たりの脳認知上の内容把握や集中力の持続性が端末によって異なる可能性があることには、やはり注目していきたいと思う。

 そう考えると、私のサイトは時代に逆行してしまっているサイトの典型で、内容的にも分量的にもスマホの小さな画面ではとても閲覧しきることのできないサイトであると思うし、スマホで辿り着いた場合に、「面白くない」、「長くて面倒なサイトだな」と思われて「一度きり」率、離脱率、短時間率が上がること自体は必然だと思う。

 そうは言っても、内心では(具体的には、扱う内容や分量としては)これからも、スマホの小さな画面ではとても閲覧しきることのできない(まずスマホで閲覧したとしても、できれば自宅に帰って机に向かってパソコンで読みたいと思えるような)「パソコンサイト」としてあり続けることにこだわる予定で、スマホ基準とするのは、あくまでもサイト制作者としてのマークアップの記述方法のことである。

 そういうわけで、「パソコンでの閲覧重視からスマホでの閲覧重視へ」という方針転換を全面に掲げるのは、あからさますぎて少しイヤなので、せっかくのこの機会を利用して、一部に残っていたXHTML1.1とCSS2.1によるマークアップを全面的にHTML5とCSS3に改訂することにした。

 これに当たり実施したことを、以下の次回のブログ記事に列挙しておきたい。(ほぼ自分の備忘録のためではあるが・・・。)

●当サイトの構造の改訂内容一覧(マークアップ言語、プログラム)
http://iwasaki-j-ict.sblo.jp/article/115073717.html


【関連ブログ記事】

●ウェブサイト管理者・閲覧者双方の責任と使命、スマホ・PDA機器の扱い、サーバーの浄化
http://iwasaki-j-ict.sblo.jp/article/81291993.html

●サイト閲覧推奨環境などを掲載
http://iwasaki-j-ict.sblo.jp/article/80368836.html
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