2014年10月06日

ビアンキの無事を祈り、チェザリスの死を悼む

 昨日のF1日本GPで、単独コースアウトしたザウバーのエイドリアン・スーティルのマシンの撤去作業中だった重機(おそらくクレーン車)に、マルシャのジュール・ビアンキが激突した事故について。

 国際映像ではビアンキの事故の瞬間が映ることはなく、スーティルのスピンとビアンキの事故後の映像しか流れなかったが、FIAが事故映像の使用を禁止したということかもしれない。

 当初のテレビでの放映では、ビアンキが事故を起こし緊急搬送されたという、お知らせ程度のコメントしか聞かれなかったが、海外のテレビ局やF1雑誌からの情報を含む続報によれば、どうやら重機の下にビアンキのマシンが滑り込んだらしい。

 最初はドクターヘリで緊急搬送という情報だったが、結局は視界不良でヘリが飛べず、救急車で三重県立総合医療センターに搬送されたようだ。

 日本での情報はそこまでだし、まだまだ情報は錯綜しているが、海外ではもう少し詳しめのニュースがあるようだ。以下のサイトにも写真が載っている。自身もコースアウトしたばかりのスーティルがビアンキの救出作業を見守る姿や、2009年のハンガリーGPで瀕死の怪我を負ったマッサが心配する姿が印象的だ。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2781081/BREAKING-NEWS-Formula-1-star-seriously-injured-crashing-tractor-race-hit-heavy-rain.html

 ドイツの「Auto Motor und Sport」誌は、ビアンキのマシンが激突した衝撃で、すでに釣り上げられていたスーティルのマシンが落下したと報じている模様である。

 事故を防止できなかった原因については色々な意見があり、「スーティルがクラッシュした段階でセーフティカーを出すべきだったのではないか」、「レッドフラッグ(レース中断)にしてから重機を入れるべきだったのではないか」、「大雨が来ることが分かっていたのだから、レース開始を早めて周回数を少なく終わり、ハーフポイントにすればよかったのではないか」といったものがあった。

 鈴鹿サーキット側の責任を問う声もあったが、レース続行の可否の判断は、おそらくサーキット側とはほとんど関係がなく、FIAから派遣されたレースディレクター(永久スターターのチャーリー・ホワイティングが就任)やスチュワードなどが担う上、実際はタイヤもエクストリームウェザーよりもインターミディエイトで十分な時間帯が多く、過去の雨天のレースと比べても十分にレースができるレベルの雨量だったので、本当にレースを中断すべきかどうか判断が難しかっただろうし、サーキット自体や重機・救急車両・ドクターヘリの配備などにも問題はなかったと思う。

 ただし、元F1ドライバーのオリビエ・パニスの以下の意見は参考になると思う。

「セーフティカーを出動させるか赤旗でレースを止めない限り、トラクターの類はコースに入れないようにするんだ」
「私が懸念するのは、コース上の(各車両)だ。向こうは背が高すぎるし、こっちは地面に寝そべるように座っているんだ」
【引用元】
http://www.topnews.jp/2014/10/07/news/f1/races/japanese-gp/117837.html#sthash.nKn9EKnb.dpuf

 私も、直接の原因は、雨天ではなく、F1マシンと重機の構造・車高の差だと思う。F1マシンがこういった重機の下に滑り込むと、ドライバーの頭がちょうど重機の下方にヒットする位置関係になってしまっている。

 いずれにしても、不運な事故と言うしかない状況に見えた。

 それから、同じく昨日、アンドレア・デ・チェザリスが事故死した。高速道路を日本製の大型オートバイで走行中の事故死とのことで、日本にまつわるF1の不運・不幸が重なって何だか気分が重い。

 今は、三重県立総合医療センターの医療技術を信じて、ビアンキの無事を祈るしかない。
タグ:F1
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